【夜明けのすべて】メンタル疾患は、徐々に回復していくもの。本人はそれには気づかない、または気づきにくいけども

まずは簡単に自己紹介からですね!事務系の国家公務員と地方公務員として計10年働くも、その間、適応障害うつ病で休職と復職を繰り返し、苦闘の末退職することに。それからなんとか食いつないで今を生きている30代の妻子持ちです。仕事をする中で働くとは何か、人生とは何かなど私自身が悩みもがき苦しんできた経験を率直に綴っていますので、自由にコメントくださいね!

 

体感として、ここ1か月半くらい低空飛行を続けています。これまでの経験を思い返して、休職する時点での充電を30%だとすると、40%から60%の間をウロウロしています。自分の中では結構危ないサインです。赤信号に変わる前の黄色信号。古くなったバッテリーのように減るときは一気に減ってしまうんでかなり慎重にモニタリングしています。

 

疲れたと思ったときは、早めに寝る。仕事の勉強をしなきゃとか、リスキリングしなきゃ、家事しなきゃとか思うんだけど、いったん置いといて睡眠時間を確保する。なるべく歩く。リングフィットをする。気分転換をする。食事は節約も兼ねて質素に。でも自分を喜ばせるためにたまにラーメン食べたり。寝る前と起床後に瞑想やってみる。仕事中も、小休憩をとる。

 

などなど、できる範囲でのセルフケアを行っていますが、不安感、焦燥感、気分の落ち込みが1カ月以上続いているので、ここらへんで医療機関のサポートが必要だなと感じて、予約しました。自分の考えとして、なるべく薬に頼らず、運動、睡眠などの生活習慣で改善させていきたいという強い思いがありますが、自分でできるセルフケアにも限界があるし、そもそも素人のセルフケアなんて正しくやれているかもあやしいので、デッドラインを過ぎたら受診しようと思っていました。デッドラインは40%あたりをウロチョロし始めた時かな。専門家の力を借りながら、服薬して、少しでも楽になって、仕事を続けられる状態になれるなら、それにこしたことありません。

 

こんなに仕事の向き合い方がへたくそで、エネルギーが枯渇しやすい自分。そんな自分と共存していかなくていけないので、薬の力を借りながら、日常生活を営んでいく。風邪をひいたら薬を飲んで、回復を早めて日常生活を送っていくのと一緒ですよね。別になんの問題もありません。そんな深刻になるもんじゃないのかも。

 

精神的な問題って、複合的なものだと思うので、睡眠も運動も食事も、仕事の環境も内容も、人間関係も、季節も気温も、全てがちょっとずつ影響するので、あらゆるコーピングを取り入れながら、フル装備で前に進んでいっている感覚です。

 

ところで。

 

昨日は久しぶりに映画館で映画を観ました。朝、出勤前がものすごくしんどくて、今日1日乗り切ったあとの楽しみを考えていて、多少お金がかかってもいいから、最近やっていないことをしようとあれこれ考えて、映画を観ることにしました。2,000円高っ!!とやめそうになったけど、勇気を振り絞ってチケット購入しました。ここ最近で一番高い買い物だったかも笑

 

観たのは「夜明けのすべて」。前から気になってたんですよね。身近にPMSの人もパニック障害の人もいるし、なにより自分がメンタル疾患経験者(今もかな?)なので、色々と考えながら観ました。しんどいときに観るのはどうなんかなーとも思いつつ、映画は映画として観れたので問題はなかった。「あーすっきりー!」系ではなく、「よかったよかった」のじんわり考えさせられてほっとする系でした。

 

みんな何かしら生きづらさを抱えていて、人に助けられ、見守ってもらい、自分ももがきながら前に進んでいく過程を学ぶことができました。変化はゆっくりで、浮き沈みしながら数年前よりはいい状態になっている、みたいな。現実もそんな感じなんだろうね。

 

自分も、ここ数カ月はしんどい状態だけど、1年前と比べたら、フルタイムで働けているし、十分よく頑張っているんだろうと思う。お金の心配は消えないけど、家族を失うことなく今日を生き延びているし。上出来だと思うことにする。

 

一気に、一発逆転で人生が好転することはまれなんだろうね。ついつい狙ってしまうんだけど。「夜明けのすべて」を観て、「メンタル疾患は、徐々に回復していくもの。本人はそれには気づかない、または気づきにくいけども。」が自分が学んだことかな。逆もまたしかりで、「メンタル疾患は、徐々に悪化していくもの。本人はそれに気づかない、または気づきにくいけども。」ともいえそう。

 

仕事関係で、これまで何度も転んできたけど、同じ転び方はないし、少しずつ転び方も上手になってきていると思う。ので、今回も転びそうになって、そのことに気づいて、手遅れになる前の受診を決心できたことは、成長だと思う。

 

あらゆるリソースを使って、日常生活を維持していこうと思います。自分と家族のために。