【つながった瞬間】妻の初出勤とセルフコンパッション

簡単に自己紹介から。事務系の国家公務員と地方公務員として計10年働くも、その間、適応障害うつ病で休職と復職を繰り返し、もがきあがいた結果退職することに。大手人材紹介会社に転職するも3日でギブアップし退職。現在は造園業で働いている30代の妻子持ちです。このブログでは、仕事をする中で働くとは何か、人生とは何かなど私自身がこれまで悩みもがき苦しんできた経験を基に、私と同じように仕事に悩む公務員の皆様に寄り添える情報を発信しています。公務員に限らずどんな方でも自由にコメントくださいね!

 

さて、「【つながった瞬間】妻の初出勤とセルフコンパッション」についてですが、今朝何となく「セルフコンパッションってこんな感じなのかな」と思う瞬間がありました。

 

まず、「セルフコンパッション」とは、簡単に言うと他者を思いやるように、自分自身のことを大切に思うことをいいます。Compassion(コンパッション)は、思いやり、慈悲のことなので、それを自分に向けてあげるものをセルフコンパッションというらしいです。

 

セルフコンパッション自体、私は最近知ったんですが、これまでよく耳にしていた自己肯定感やマインドフルネスの仲間だと思うので理解はしやすいです。メンタルヘルスは自分自身を大切にすることが肝だと思うので、その意味ではセルフコンパッションはメンタルケアそのものだと言ってもいいくらい当たり前で重要な概念だと思われます。

 

で、今日は妻のパート勤務初日でした。妻は子育て中、専業主婦だったので約7年ぶりの仕事ということになります。子どもが小学校に入ったこと、私の収入では毎月赤字になるので、妻も働きに出ることになりました。

 

私ひとりでは家族を養えず、妻には申し訳ないという気持ちはぬぐえないですが、妻からは「今まで辛い思いをしながら私たちのために働いてくれてありがとう、私も働くから収入のことはあまり気にしないで」と言われました。あたしゃ嬉しいよ。

 

この賃金の上がらない日本(株価は上がっているようですが私の生活とは無関係)では共働きが標準になってきてますし、妻にとっても働くことを通して社会と接することはそれだけで価値があることなので、私がメンタルダウンして迷惑をかけたことは置いといて、夫婦ともにおのおのが働ける範囲で働いて、家族の生活を作っていくこと自体は必要なことだと思っています。

 

それで今朝、初出勤の妻を見送りましたが、その時は「とにかく事故なく無事に帰ってきてくれればそれでいい」と思いました。漁師を港で見送る妻の気持ちですね。緊張もするだろうし、良いこと悪いことあるだろうけど、私としては無事に帰ってきてくれたらあとはどうでもいいです。そう感じた時、「あぁ、妻もこんな気持ちだったんだ」と気づきました。

 

というのも、公務員時代、毎日しょんぼりした顔で出勤する私を見続けて5年以上。見てる方も辛いですよね。妻からは「そんなに辛いなら早く辞めてよ」と転職を促されていたのに、それを拒否して公務員を続けた私。毎朝「気を付けてね」と見送る妻。きっと私が無事に帰ってくることだけを願っていたはずです。妻が働きに出て、そのことに気が付きました。

 

「他者を思いやるように、自分自身のことを大切に思うこと」

 

今日、妻を見送った「無事に帰ってきて。働いているだけですごいんだから」という気持ちを、自分自身に向けてあげる。

妻の初出勤によって、セルフコンパッションの意味についても理解が深まり良い気付きを得ました。