【仕事の進め方】あなたはマニュアル派??それとも経験派??

 

まずは簡単に自己紹介からですね!事務系の国家公務員と地方公務員として計10年働くも、その間、適応障害うつ病で休職と復職を繰り返し、苦闘の末退職することに。それからなんとか食いつないで今を生きている30代の妻子持ちです。仕事をする中で働くとは何か、人生とは何かなど私自身が悩みもがき苦しんできた経験を率直に綴っていますので、自由にコメントくださいね!

 

「効率的に作業を進めることで、早く、正確に業務を終えることができる」とはどういうことなんでしょう。

 

私は、今の職場で新しく担当する業務を「早く、正確に」処理するために、マニュアルを作成したり、マクロで自動化したりしてきました。その業務は、大量のデータをいろいろと加工していくので、手順のモレや順番が前後すると結果が変わってしまい事故につながります。そもそも自分の頭と目と手を信用していません。正しい手順で間違いなくやっていると思っていても、ミスはするし、モレはあるし、結果的にやり直すことになって倍時間がかかる、という経験を何回もしているから。だから、自分の頭を使わないで済むように、標準化、自動化を進めてきました。「早く、正確に」処理するために。

 

ところが、先輩を見ていると、同じ作業でもマニュアルをみることなくババーっと作業を進めています。私はマニュアルを見ながら、ひとつひとつ漏れがないよう進めるので、時間がかかっています。マニュアルなんか見なくても、その業務を隅々まで理解しているなら頭の中で考えた通りに手を動かせば、早く終えることができます。そこは経験の差でしょうか。ただ、結果を見てみると、先輩もちょこちょこミスってる。。。早く処理している先輩も、「早く、正確に」でいくと、「正確さ」に欠けている面があるようです。

 

とはいえ、すべての作業をマニュアルを見ながら進めるのは非効率であるともいえます。例えば、初めての料理を作るときに、クックパッドなどレシピの手順を見ながら料理しますよね。妻を見ていると、毎回料理するときにレシピを見ながら作っています。

問題は、何回も作ったやつでもです。「なんで毎回レシピみてやってるんだよ、遅くなるじゃん」と思います。私は、何回かレシピを見ながら作った料理なら、今はレシピを見ることはありません。だって覚えているから。レシピを見ずに料理したほうが早いから。

 

「なんで毎回レシピみてるの?覚えとるんじゃないの?」と妻に聞くと、「料理嫌いだから覚えてないよ、見ないと作れない」とのこと。

 

なるほど。その作業を「嫌い」だと、覚えるのが苦痛だからレシピを見て作る。自分の頭を使わないように。嫌いな作業にリソースをさかないように。

 

だとすると、私も今やっている業務が「嫌い」で、覚えたくないから、自分の頭を使わないように自動化しようとしているのかな。いや、ちょっと違う気もします。仕事だから、間違うと問題だから、間違わないように「自分の頭を信用しない」選択をとっています。

 

家庭料理だと、レシピを見ずに慣れた作業、例えば味噌汁を作っていて、だしを入れ忘れたなんてことはあると思いますが、別に「あー忘れた」で済みます。でもプロの料理人はどうでしょう。「あー調味料入れるの忘れた」「手順を間違えた」なんて致命傷ですよね。実際にはちょくちょくあるのかもしれませんが。いやきっとあるでしょう。人間なんだから。

 

「早く、正確に」料理を作る料理人は、だからといって毎回レシピを見ながら作っていません。経験と勘と度胸で今日も鍋をふっています。とはいえ自分のダブルチェックとして味見はしているから、そこでミスに気付くんでしょうか。

 

バスの運転手は、毎回教習本を見て右に曲がるわけじゃありません。

アナウンサーは原稿を見ながら話します。

農作業は、たぶん体を動かして作業しているでしょう。手順書を見ながらやっている人は見たことありません。

旅行の準備や引っ越しをするときは、チェックリストを使うと有効です。漏れがなくなります。

何かの検査をするときも、チェックリストが活用されているはずです。

 

どう切り分けるんだろう。めっちゃ単純化しますが、「頭を動かす仕事」はマニュアルを見ながら作業するほうがいい。「体を動かす仕事」は体が覚えているので、マニュアルを見る必要はない、といえるのでしょうか。

「頭を動かす」といっても、パソコンのデスクワークは脳の指令で手を動かしているわけで、運転も脳の指令で手足を使っているので、厳密には同じことなんでしょうけど。

 

結論、マニュアルを使用した業務は、①その業務に求められる性質(絶対に間違えられない)と②習熟度と③現実的か非現実的かの3つが大きく影響する気がします。

習熟したベテランの人であっても、毎回マニュアル通り作業することを求められる業務もあると思います。③については、バスの運転手は命を預かる「絶対に間違えられない」仕事ですが、毎回マニュアル見ながらだと仕事になりません。だから事故も起きますが、それは毎回マニュアル見ながらの運転は非現実で、ある程度の事故はしょうがない、織り込み済み、ということなんだと思います。

 

「毎回マニュアルを見てやっている自分てアホやな」と落ち込んでいたんですが、「ミスをしないために、正確に作業するためにやっているんだ」という気持ちは間違っていないし、「時間がかかるのは新人だから当たり前」と思って、落ち込まないようにしようと思いました。

 

あとは私は不安が強いので、ミスって後からあたふたするよりも、間違わずに作業したいという気持ちのほうが強いんだと思います。仕事の進め方はその人のタイプ、性格も影響しますよね。②習熟度でいくと、慣れてくればマニュアルを見る箇所も減っていくと思います。ただ、「慣れてきた頃が危ない」のも真実なので、慎重に作業しよう。そして、最後は、「ミスったらミスったでしょうがない。人が死ぬわけじゃない。やり直せばいい」という気持ちも大事ですね。バランスを保ちながら、自分が無理せず、続けられる方法を模索していきます。