【公務員×メンタル×転職】にふてりあ@元公務員

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【キャリア相談】公務員の将来設計どうする?

公務員の将来設計どうする?

にふてりあです。今回は「【キャリア相談】公務員の将来設計どうする?」についてお話します。私は公務員の10年間で国家公務員と地方公務員の両方を経験してきました。その経験を踏まえて、公務員として働く上での将来設計についてお話しようと思います。

 

「君、バイタリティー0って珍しいね」転職時の適性検査を見て言われたひとこと。メンタルよわよわの私です。事務系の国家公務員と地方公務員として計10年働くも、その間、適応障害うつ病で休職と復職を繰り返し、苦闘の末退職することに。それからなんとか食いつないで今を生きている30代の妻子持ちです。仕事をする中で働くとは何か、人生とは何かなど私自身が悩みもがき苦しんできた経験を率直に綴っていますので、自由にコメントくださいね!

 

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公務員は本当に安泰なのか


公務員という職業は安泰だなと思いますか?私は半々で、安定しているな、制度に守られているなと思う気持ちがある一方、将来どうなるかわからねぇなと半分思っています。


給料の安定性


まず給料については今は安定していると思います。わずかにではありますが、昇給していくし、普通に働いていたらB評価のボーナスがでます。手当も色々あって、形や金額は今後変わっていくと思いますが、一気に給料全体が引き下げられることは当分ないと思っています。しかし、国の借金は相変わらず増えていくし、社会保障や防衛費などの支出も増加する一方です。また、地震や大雨などの自然災害も近年頻繁に起こっていて、公費の負担は増しています。そうなると、公務員の給料の減額は、今後発生しても不思議じゃないと思います。その意味で、通常時であれば安定している給料も、自然災害などの非常事態が常態化している昨今では、給料の安定も揺らいでいる状態だとみています。今後は、生活を脅かすほどの減額はないまでも、名目を変え、手段を変え、給料の切り下げみたいなリスクは高いままなんじゃないかなと思います。その意味において、給料の安定は半々だと思います。


身分の安定性


身分の安定については、率直に言ってすぐにクビになるような事態はなかなか起きにくいけども、過去には民営化や組織の解体は実際に起きているので、今後もそれが起きないとは言い切れないと思います。あとはルーレットというか、外れくじを引くかどうかの運試しみたいなところがあって、どの組織に所属しているかによって身分の安定は変わってくると思います。自治体も、人口減少のあおりが大きいところは、だんだん息苦しくなっていくと思います。


業務の負担は増していく


私が一番危惧しているのは、給料や身分の安定なんかよりも、「業務の安定性」が崩れるんじゃないかという点です。人口減少や、ITの進歩によって、公務員の働く環境はどんどん変わっていっているし、しかも悪い方向に進んでいるんじゃないかと思っています。今後はもっと疲弊する職員が増えてくると予想しています。なぜかというと、まず人口減少によって、採用が難しくなって職員数が減る。人口が減った分、仕事が減るかというとそうでもなくて、以前からの仕事は残ったまま、どんどん新しい政策によって、仕事が増えていく状況があります。高齢者福祉の部署は、高齢化により業務は増えていきます。人が減って、仕事は増えるという最悪の状態がますます加速すると思っていて、そうなると30代、40代までは安定して働けていたけど、50代になって仕事のしわ寄せが一気にきて、メンタルを壊してしまった、しかしそのときにはもう転職もできない年齢になっていて、しがみつくしかないという精神的にしんどい状態になる人も増えるんじゃないかなと思います。一度足を複雑骨折するともう前と同じようには走れません。定年までしがみつければいいですが、どうしようもなく退職して、路頭に迷うような人が出てくるんじゃないかと心配しています。


ITの進歩は、諸刃の剣で、楽になる部分もあれば、逆に業務負担を増やすことにもなりかねません。特にものすごい数の住民を管理しているシステムの刷新など、新しい仕組みの導入でトラブルがあると一気に担当職員の負担は増すので、これも貧乏くじで、定年まで外れくじを引かないことを祈るしかないですが、とても将来安泰だなんて楽観視することはできません。


いざというときは公務員を脱出できる術を持つ


だから、キャリア相談としての公務員の将来を考えた時には、いざとなったら外に出られるようなスキル、つまり、民間に転職することができるスキルなり経験なりを積んでおかないと、結構やばいと思います。そのいざってときが昔の公務員であれば本当に万が一ってレベルだったものが、これだけ不透明感が高くて、だけど人口減少やIT技術の進歩は確実性が高い状況においては、いざがいざじゃなくなっているというのが私の感覚です。ものすごく不安に感じるし、公務員一本で逃げ切る!と自信をもって言い切れる人はそんなに多くないんじゃないかなと思います。


公務員の船を降りる心構えを持とう


私はメンタルを壊して公務員をやめざるを得ませんでしたが、公務員をやめたことは後悔していません。やっぱり、業務がきつすぎます。そしてこれからもきつくなる未来しか見えなかったので、今のタイミングで船を降りることができて良かったと思っています。強がりではなくて。
だから、今公務員をしていて、この先、未来が見通せないな、むしろ悪い未来がうっすら見えるなと思っている方がいたら、それは正しい現実認識だと思います。もともと楽観的な人ならそんなことで悩まずに生活できると思いますが、私たちのようなどちらかというと悲観的でストレスに弱いタイプの公務員は、これからの公務員生活は明るいとは言い切れないなと思います。

以上です。それではまた!