【公務員×メンタル×転職】にふてりあ@元公務員

「公務員として働く人の心身の健康を守りたい」をミッションにしています!

【優先順位】公務員の月給、ボーナス、退職金を差し置いて大事なものがあります!

 

今回は「公務員の月給、ボーナス、退職金を差し置いて大事なもの」について。

 

「君、バイタリティー0って珍しいね」転職時の適性検査を見て言われたひとこと。メンタルよわよわの私です。事務系の国家公務員と地方公務員として計10年働くも、その間、適応障害うつ病で休職と復職を繰り返し、苦闘の末退職することに。それからなんとか食いつないで今を生きている30代の妻子持ちです。仕事をする中で働くとは何か、人生とは何かなど私自身が悩みもがき苦しんできた経験を率直に綴っていますので、自由にコメントくださいね!

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ザ・安定

公務員と言えば、ザ・安定。身分の安定と、給料の安定が真っ先に思い浮かぶと思いますし、実際それを求めて就職を決めた人も多いと思います。私もそうでした。
でもメンタルを病むくらい公務員の世界が合わなかった私にとっては、お金の安定なんかどうでもいいと思っています。それよりも大事なことがありますから。

まず、確かに生活には困りませんでした。私は若くして結婚して、子どもも生まれましたが、贅沢はしないので問題なくやっていけていました。中には「公務員は若いうちは安月給で民間の友達と比べたらやってられない」という話もよく耳にしますが、そもそも友達と給料を言い合うことがないので、自分たちは自分たちなりにしっかり生活できていました。ボーナスは一定額が見込めますし、病気休職でもいくらかもらえます。そこは生活するうえでとてもありがたかったです。退職金も、以前ほどもらえなくなったとは聞きますが、財政が破綻しない限り、一定額は保障されていると思っています。つまり、給与面の不満はありませんでした。

 

お金より大事なもの

お金の安定は文句なしですが、いかんせん、お金の安定と引き換えに、仕事の弾力性が高いことが一番の問題だと思います。どういうことかというと、まず、業務内容がつまらない。そして、人は減るが業務は減らない、あるいは増えるのでしんどくなる一方だということ。また、本人の希望しない異動もあって、まったく未経験の業務に就くことにもなるので、実質転職と一緒です。例えば、仮に人事の仕事に興味がわいて、キャリアを形成したいと思っても、2,3年での人事異動のローテーションに入らないといけないので、個人のキャリアプランは極めて叶いにくい環境です。事務職の公務員として就職した以上、ゼネラリストとして幅広く業務を経験していくことになります。
こうして、給与面の安定と引き換えに、キャリア自律や業務内容の不安定さが代償として付きまとうことになります。
私は、この業務内容がどうしても自分に合わず、合わないまま自分を無理やり業務に合わせようと努力してきたので、メンタルを壊してしまいました。仕事は仕事だからと割り切れるタイプじゃないので、ストレスコントロールが限界にきてしまいました。
結論、私にとってはお金の安定よりも、仕事内容の適性の方が大事だということがはっきりわかりました。家族を養っていく義務があるからといっても、自分を犠牲にして働く働き方にはいつか限界が来ます。むしろよく10年続けることができたなと思います。
ボーナスを励みに頑張れるうちは頑張っていいと思いますが、いつまでも自分の本当の気持ちを押し込めたまま仕事に向かっていたらいつか、どこかのタイミングで体が、心が出社を拒否するときがきます。そうならないためにも、公務員の仕事は数ある仕事の中のほんの一部分であって、お金を稼ぐ手段は他にもいっぱいあるんだよということを忘れないでいてほしいなと思います。