【公務員×メンタル×転職】にふてりあ@元公務員

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【しくじり】公務員から民間への転職

今回は、「公務員から民間への転職」についてお話します。転職は話す項目が多すぎるので、今回はうまくいかなかった転職についてお話しようと思います。うまくいかなかった転職とは、当時はベストを尽くして、その時のベストの転職を果たしたものの、短期離職になってしまった転職です。

 

「君、バイタリティー0って珍しいね」転職時の適性検査を見て言われたひとこと。メンタルよわよわの私です。事務系の国家公務員と地方公務員として計10年働くも、その間、適応障害うつ病で休職と復職を繰り返し、苦闘の末退職することに。それからなんとか食いつないで今を生きている30代の妻子持ちです。仕事をする中で働くとは何か、人生とは何かなど私自身が悩みもがき苦しんできた経験を率直に綴っていますので、自由にコメントくださいね!

 

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休職からの転職

その転職は公務員をやめた最初の転職なんですが、休職からの転職でした。休職は復職のための準備期間だと考えているので、休職期間中の転職活動はご法度だと考えていました。公務員として国民の疑惑を招く行動は慎まなければならいと思っていたからです。

 

しかし、休職と復職を何度か繰り返している私は、今回は復職ができる気がしませんでした。これまで過去には就労移行支援事業所にも半年通って、認知行動療法なども練習して、元の職場で、公務員として働き続けることができるような自分を作り上げようと努力してきましたが、自分を変えることは難しくて目に見える効果を感じることはできませんでした。

 

そんな状態だったので、復職よりも、いよいよ公務員を離れたほうが自分のためになるのではないかという、諦めというか、辞めざるを得ない、選択肢がないという感覚でした。そこで、ご法度だとは思っていても、家族を養うために働かないといけないので、そこは自分の人生戦略上必要な行動だと思って、転職活動をしました。

 

転職活動の軸

その時の軸は、「情熱」です。メンタル不調の人が追いかけるのも危険な軸だと思いましたが、これまで公務員として働く中で、ずっと生気を失っている状態で働いていた理由は、仕事に情熱を持てなかったことが大きな要因だと考えていたので、転職するからには自分がその仕事に「情熱」を感じられるような仕事に就く必要があると考えていました。

 

そのとき興味関心を持っていたのは、自分と同じように仕事に悩んでいる人たちの背中を押せるような仕事をしたいと思っていたので、人材系の営業職に絞って転職活動をしていました。メンタル不調の人が未経験の無形商材の営業職を目指すのはかなりリスクがあることはわかっていましたが、挑戦しないと成仏できないというか、絶対に後悔すると思ったので、人生を賭けるつもりで転職活動を行い、無事に自分が希望する会社から内定をもらうことができました。転職活動自体の技術的な話は長くなるのでまた別にしようと思いますが、簡潔に言うと、「再現性」と「継続性」にフォーカスがあたるように話を進めていきました。

 

面接では「再現性」と「継続性」をアピールする

つまり、再現性とは、「私はこれまで●●という実績を積み上げてきて、これからも御社で●●を発揮することで貢献していきたい」ということ。継続性とは、「これから御社に長く勤めて、●●という点で貢献し続けていくこと」をアピールしました。要は、自分という人間がどのような意識をもって仕事をしてきて、それを転職先でもやってくれそうな未来を感じてもらうために、ストーリーを作っていきました。結果的に、この転職戦略はうまくいって、内定をもらうことができました。当然、実績については嘘はつけないので、本当にこれまで頑張ってきた内容を盛り込む必要がります。その点、皮肉なものですがメンタルを壊すほど頑張ってきたので、材料には困りませんでした。
無事に内定が決まった時は、「これからがおれの人生の始まりだ」とものすごくテンションが上がったのを覚えています。

 

そして短期離職へ

そして働き始めましたが、短期離職することになります。理由は、メンタルがまだ治りきっていなかったからです。例えるなら、足を骨折してリハビリ中の人が、マラソン強豪の実業団に入ってレースに出るようなもので、周りはめちゃくちゃスピードと持久力がある中で、私は足を引きずりながら走り始めたような感覚でした。長く走れるはずもなく、短期離職になってしまいました。
今思い返しても、かなりつらい状況を招いてしまいましたが、この挑戦自体は後悔していません。たぶん過去に戻れるとしても同じように挑戦してしまうと思います。「情熱」を軸に転職活動したことは間違いだと思っていませんし、後悔していません。後悔しているとすれば、周りを気にせず、もっと自分のペースで走ることができたらよかったなと思います。せっかく希望する仕事に就けたのに、メンタル不調で断念せざるを得なかったのは、心残りでもあるし、その時の自分にとっては限界を超えた転職先だったというのも事実なので、しょうがないと思う面もあります。

 

元気なうちに転職するのが一番


しっかりメンタル面を治して転職できればそれが一番ですが、家族がいる以上、収入の問題もあるので、転職のタイミングは本当に難しいなと思います。まとめると、公務員から民間への転職はオススメしていて、その時の転職の軸は、「自分が情熱を燃やせる領域」であることが大切。ただ、メンタルの状態が悪いとどんなに理想の職場であっても続けられないので、メンタルを整えておくことが土台として超重要。ただ、転職するときってメンタル弱っていることの方が多いと思うので、そこはジレンマがあるよねという話でした。

 

結論としては、メンタル疾患を抱えたままの転職はリスクが付きまとうので、そもそもメンタル疾患になるような職場は、メンタル疾患になる前に、元気なうちに転職するのが生存戦略として賢いということです。